組 織 概 要
About Us
🔵ごあいさつ
NPO法人 中部日本潜水連盟は、スキューバダイビングを通じて水中・水辺の環境保護に関する事業を行い、環境の保全・スポーツの振興を図り、また大規模震災時には災害支援活動を行うことで海洋環境保護や災害に強い街づくりに寄与することを目的に2017年4月にNPO法人として組織運用を改編いたしました。
新たに中心となって活動を展開していく人員が一新するにあたり、今後の方針をお話いたします。
1. 清掃活動
2. ダイバーへのスキルアップ
3. エンジョイ活動
4. 広報活動
(清掃活動)
まず、当初の設立目的に基づき水中・水辺の環境保護について、地域への社会貢献を中心に過去継続行ってきた海中清掃を継続的に行っていきます。 海中清掃については、他団体との共同活動をも含まれます。中部日本地域を中心に活動をしていきますが、他地域の同団体や海中清掃に関与する他業種団体との協力活動を積極的に行います。
(ダイバーへのスキルアップ)
この海中清掃を行うダイバーへのスキルアップも中部日本潜水連盟の使命と位置づけ、ダイバーへのスキルアップ講習会を開催していきます。ダイバー自身の実践における技術アップとともに、体験したことのない技術力の習得を念頭に海中内での技術力アップ講習会を行っていきます。
(エンジョイ活動)
ただ社会貢献も非常に重要なのですが、海中でのすばらしさ、楽しみ方やを積極的に伝えていくことも目的にしていきます。様々な手法を用いての競技大会の開催と水中内での生き物等の写真コンテストも行っていきます。
(広報活動)
このような社会貢献や水中での楽しみ方なども狭い範囲での発信ではとても勿体ないことです。今後はSNS情報発信を行い多くの方に参加を促していく予定です。
令和6年1月
理事長 萩原瑛司
🔵当連盟の概要
団体
NPO法人 特定非営利活動法人
創立
1967年(昭和42年)4月
NPO法人設立
2017年(平成29年)4月
住所
〒456-0034 名古屋市熱田区伝馬町二丁目27-20
TEL 090-8072-4534
FAX 052-683-5962
理事長
萩原 瑛司
会則
🔵役員
🔵沿革
連盟の発足と経緯
初期の連盟はクラブ団体を主体に構成されていました。1960年代(昭和35年頃)の名古屋地区(中部地方)においてScubaDivingの教育が未成熟でした。そのため訓練を受けたダイバーを中心に海中への憧れを持つ人たちの間でクラブが結成されました。
高度成長期に入ると、ScubaDivingが新たなレジャースポーツとして広まる事になりました。ダイバーの人口が増えると共に、潜水技術の教育と、ダイバーのマナーを高める必要がクラブを越えて求められてきました。海に関わる全ての漁業関係者や関係行政との調整や折衝など、単一のクラブのみで対応できるものではありませんでした。そこで、任意団体「中部日本潜水連盟(中潜)」が1967年(昭和42年)4月に結成されました。組織として発足したのは1968年1月になります。
指導者の育成と広報
1968年(昭和43年) 第1回合同指導員研修合宿(三重県紀伊長島マリンビレッジ)を開催し、潜水指導の在り方を研究する先駆けとなりました。
中潜として結成されて間もなく、ScubaDivingが世間に大きく知られる契機の事件が起こりました。消防、警察から捜索への協力要請が来たのです。当時は組織としてScubaDivingが出来る団体がありませんでした。1968年「飛騨川バス転落事故」そして1981年「戸谷小百合さん遺体遺棄」で、警察から要請で河川の水中捜索を行いました。この事件以後、県警、消防においても潜水隊の発足を促すことになりました。中潜の活動として1968年の巡洋艦「熊野」遺骨収集は特筆されます。フィリピンでダイビングツアー中に海底に眠る「熊野」が発見されたのです。当時ツアー中の中潜メンバーは急遽予定を変更して遺骨の回収活動をおこないました。回収された遺骨は厚生省へ引き渡されました。
また、ダイバーの育成とスポーツとしての有り方を示す活動としてスポーツ大会の開催を行いました。1969年に第1回全日本水中スポーツ選手権中部地区予選です。それを期に選手選考を兼ねて「中部日本水中スポーツ大会」を始めました。この大会は1988年まで22回開催されました。
潜水団体の集散とライセンスカード
1970年頃、全国の各地に多数のScubaの団体がありましたが、一つの団体として連携して行政への発言と潜水教育の向上、そして一定の技術を習得した証としてのライセンスカード(Cカード)を発行する団体になる必要性に迫られました。そして、1972年全日本潜水連盟(JUDF)が発足し中潜も参加しましたが、1986年頃、方向性の違いからJUDFから脱会することになります。
JUDFから離れた中潜は、新たなパートナーとして世界潜水連盟(本部フランス)と提携する事により、Cカード発行団体としての地位を再び得ることになりました。1989年11月、世界水中連盟(CMAS)総会を名古屋で開催するまでになりました。
NPO団体としての方向性
1990年代においてライセンス発行はCMASとの契約を日本海中技術振興会が行うことになりました。これにより、中潜はライセンス発行業務から再び離れることになりました。1997年以降も中潜はクラブの集まりとして諸活動を続けましたがライセンスの発行団体から離れたこともあり、会員クラブからの加盟費の徴収を見合わせる事になりました。
1990年代における海洋の事情は環境保護と改善への国際的なうねりの中にありました。これまでの自然の開発と発展の流れによる海洋汚染、環境破壊は更なる問題を導くことになりました。地球レベルでの温暖化・海洋環境の悪化です。
2002年に「持続可能な海洋の利用を」を目標にThe World Ocean Network(以下WON)がフランス国立海洋センターにオフィスが開設され活動が本格化しました。この団体と連携する形で中潜でも、クリーンアップ活動を始めることになりました。WONが提唱した毎年6月8日(World Oceans Day)に世界でみんなが海に感謝し、海にやさしい活動をする日に中潜も参加しています。清掃活動は6月の知多半島大野海岸から始まり10月まで行っています。
2008年(平成20年)ワールドオーシャンパスポートの発行団体となり、海の市民活動を進めています。
中潜の体制改革
2010年(平成22年)これまでの会則を検討し、改訂のため検討を行い、翌年2011年(平成22年)改訂に至りました。この改訂では、クラブ加盟を主体から個人の加盟が認めることにしました。2013年(平成25年)にインストラクター養成を進めました。指導者をスタッフに加えることにより教育指導の点からも組織を整えることになりました。
2015年(平成27年)これまで会費を頂いていませんでしたが、この年の改訂で徴収する事になりました。
中潜ではより活動の幅を広げることを目指しボランティア活動のみならず、環境活動、安全潜水教育活動など行いつつ、他の団体との連携を進めています。